ジャカード織の業務用タオルとは、パイルを凸凹（でこぼこ）や毛違い（けちがい・イベントのタオルに多い織り方で色違いの糸で織ります）で表現したタオルです。

今まで宿泊したホテルで名前やロゴをパイルで凸凹に織ったタオルを使った経験があると思いますが、そのようなタオルが凸凹ジャカードです。

32番手双糸（32s/2）で織った業務用タオルは、普通のタオルの糸より細い32番手単糸2本を撚って1本にした糸で織った業務用タオルです。

一般的なタオルより強度が高く、糸の毛羽が発生しにくく、糸の引っ掛かりが少ないので、パイルが伸びてしまったという様な事が起こりにくい業務用タオルです。

写真は32番手双糸の業務用タオルですが一つ一つのパイルが双糸になっているのが分かると思います。

糸の太さの単位で、1ポンド（約453.6g）の重さで840ヤード（約768m）の長さを1番手、1,680ヤード（840ヤード×2）だと2番手、2,520ヤード（840ヤード×3）だと3番手とつづき、番手が大きくなるほど糸は細くなります。

タオルのパイル糸の種類で、単糸（たんし）と双糸（そうし）と引き揃え（ひきそろえ）があります。

写真は上から21番手単糸（21s/1）、中央が32番手双糸（32s/2）、下段が32番手引き揃え（32s//2）です。

上段の単糸とは、名前の通り、また写真をご覧の通り1本の糸で、一般的なタオルの糸です。

中段の双糸は、細い業務用の32番手単糸を撚って（ねじって）、1本の糸にしたのが分かると思います。ですから、双糸の特徴として、やや固く感じる、糸の毛羽が発生しにくい、丈夫で耐久性が高い事等があげられます。

下段の引き揃えは、細い業務用の32番手単糸を引き揃えて（並べて）、1本の糸にしたのが分かると思います。引き揃えの特徴として、双糸よりも柔らかく、単糸よりも丈夫で耐久性がある事等があげられます。

写真の上段は単糸ですが、中段と下段の糸は、2本の32番手単糸を「撚る（ねじる）」か「引き揃える（並べる）」違いしかありません。
しかし、織り上がった業務用タオルは、まったく違った風合い、肌触り、丈夫さ、使い心地になります。

どの糸で織ったタオルが良いとか悪いとかありません。お客様のお仕事の内容や用途に応じて、お客様のお仕事に合った業務用タオルをご検討ください。

耳かざりミシン加工とは、タオルのミミ（タオルの長い辺）がほどけないようにする耳巻き（みみまき）の方法です。

私の主観ですが全体的にきれいで落ちついた雰囲気の業務用タオルに仕上がっており、お客様の前でタオルをお使いになるお仕事の方におすすめしたい業務用タオルです。